当時、そのインパクトから、よく覚えていたが、「人間椅子」は、いいおじさんになった現在も、活発に活動しているのですね。最近知って、ちょっと驚きがあった。
今も昔の路線を貫きつつ、より洗練されたものになっている。
ユーチューブにある楽曲で言うと、たとえば、これなど。
『無情のスキャット』( https://www.youtube.com/watch?v=CbI79e5iZKs )
まさに、おじさんの哀愁漂う、しかし、重厚でヘヴィな「シャバダバダ」(笑)。
昔、『いか天』に出ていた頃は、こんな感じだった。( https://www.youtube.com/watch?v=EIKKNtGT9sE )
ベースの鈴木氏の顔も、より説得力?が増して来ましたね。
私的には、こんな曲も、いい。
『虚無の声』 ( https://www.youtube.com/watch?v=tYs_-BWwMkI )
詩も面白く、「色即是空」等の般若心経の言葉が、よく効いている。
「虚無」または「空」で、「世界は幻」なのに、なぜ「終わる」のか、疑問に思う人もいるかもしれない。しかし、「虚無」または「空」を知るときというのは、我々が世界だと思っている世界は、まさに「終わる」のですね。
話は違いますが、「人間椅子」と言えば、私は、小学6年のとき、少年用に出ていた、江戸川乱歩の名探偵明智小五郎と少年探偵団のシリーズが好きで、よく読んでいた。が、中学に入って、初めて、大人向けの推理小説、『屋根裏の散歩者』とか『人間椅子』などの、かなり猟奇的な作品も読んでみて、そのギャップに驚いたことがある。知ってはいけない世界を覗いてしまったような…。
まあ、「怪人二十面相」というところに、そのような要素は、含まれていたといえば、言えますが。