斯琴を知ったのは、昔BSニッテレでやっていた、「華流遊美(Hualiuyoumei)」という中国の今の文化を紹介する番組のエンタメコーナーで、紹介されていたからだった。3枚目のアルバム『我自己』から、『捍卫』と『我自己』が紹介されていたが、容姿や雰囲気、パワーのある歌声が印象的だったのと、特にロック調の曲『捍卫』のインパクトがあった。(Sogouという中国の音楽検索サイトによる視聴 http://music.sogou.com/singer/57/detailAlbum_%CB%B9%C7%D9%B8%F1%C8%D5%C0%D6!!%CE%D2%D7%D4%BC%BA.html?w=02021700 曲名をクリックすると再生できる。ただし、時間がかかることも。)※
作詞、作曲、アレンジ、製作の全部を自分でやっているということにも興味を持った。そこで、DVD付きのCD『我自己』を買って聞いたら、見事にハマってしまったのだ。紹介された2曲以外にも、いい曲がたくさんあった。モンゴルの民謡をアレンジしたものや、ロック調の曲、ポップな曲と、幅も広く、新鮮味があり、飽きさせない。東京で撮影されたDVDも、見ていて楽しい。
結局、アルバム『寻找』(DVD付き)、『新世紀』と溯って、CDを買うことになった。(写真)
どれも、十分満足できた。
Youtubeにある曲を挙げると、例えば、前にも紹介した『蓝瓦顶的寺庙』(http://www.youtube.com/watch?v=R2L6RIeQ5Aw)、『故郷』( http://www.youtube.com/watch?v=Ke4Nfnngrf0 )など。
CD『我自己』には、簡単な自己紹介や自分の音楽に対する考えを綴った小冊子もついていて、がんばって訳したが、オープンできさくな性格の反面、音楽に対しては、かなりの完璧主義のようだ。この『我自己』の以後は、アルバムを出していないが、多分、この『我自己』を越えるものができないため、自分で納得して出すことができないでいるのだと思う。確かに、『我自己』は、初めて自分で全部製作したCDだけに、意欲作で、相当質が高い。なかなか、これを越えるものを出すのは、大変なことと思う。ただ、多面的で、いろいろ発展の余地もありそうなので、そのうち、出してくることとは思う。
コンサートなどの活動は、依然続けているようである。ブログもある(http://blog.sina.com.cn/sqgrl)。
『捍卫』という曲について、少し述べよう。
サビの部分の歌詞は、
我真的是这样
也可以那样
可以捍卫我自己
で、「音」も、ゴロを意識した、繰り返しが多くて面白いが、意味は、
私はこういうふうにもああいうふうにも、
自分を守ることができるのだ。
ということである。
他の部分の歌詞は、なかなか意味がとりにくいが、要するに、今までそんなことは知らなかったかのように、「自分を防衛することができる」ということを歌っているのである。これにはちょっと驚きで、いかにも、オープンというか、「自然、天然」のところのある、斯琴らしい。
自分でも言っているが、このように、歌詞も、自分の中から出て来たものを、率直に歌っているので、その点の面白さもある。
※ アルバム『我自己』の他の曲が聞けるのはいいのだが、『捍卫』は、なかなか再生できないし、『我自己』は、『勇気』というほかの曲がかかってしまう。(中国ではよくあることでしょうが><)
そこで、こちら http://mp3.sogou.com/music.so?query=%CB%B9%C7%D9%B8%F1%C8%D5%C0%D6&page=2&w=02009900&_asf=music.sogou.com&_ast=1338800621 から、49番目の『捍卫』をクリックして、再生して下さい。残念ながら、『我自己』はないようです。
ラベル:中華系音楽