2018年09月02日

妖精帝国の詩から 2

「妖精帝国の詩から」の第2弾になります。
今回は、『Schwarzer Sarg』 (https://www.youtube.com/watch?v=Vv94is3BZ3I )という曲の詩から。

曲もいいけど、やはり詩が気をひきますね。
恋してどうしたとか、そこらにある詩とは無縁の、凄まじく「暗い」、しかし、「この世に生を受けし者」の率直な真実を誤魔化しなく詠んだ、凄みのある詩といえます。

ヘタな解説は無用ですが、少しばかりコメントしておきます。

浅ましく(痛ましく)この世に生を受けしもの

涙が溢れるのは
私の為じゃなくて
怖くて怯えてるの
召される原初の声に

何故独りで虚無に還り逝く
刻む言葉も無いまま
生まれ落ちたその引き金から
ヒトは終焉りをめざして逝く

「原初の声」、「虚無」が出てくるけど、これだけ読むと、単に、人の個別的な「生」と「死」を謳っているようでもあります。

しかし、次の詩で、単にそういうことではないらしいことが分かります、

狂おしく(忌まわしく)この世に生を受けしモノ

何故その瞳に映る事の無い
寂滅を恐れるのか
生きるモノに終焉りなんて無く
尽きたモノに死など無いのに

さらに、後に、

私を連れて逝くの
未だ見ぬ輪廻の刻に

とあります。これは、結局、「個別的な生と死」などではなく、原初の「虚無」から「輪廻の生」へと生まれ落ちた者の、「生」と「帰還」という、壮大な「事実」について詠っていることが分かります。

そこには、妖精の視点からこそのものもあるのでしょうかね。

posted by ティエム at 23:46| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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